貧血症

貧血とは何らかの原因で赤血球の減少する病気のことをいいます。
貧血には鉄欠乏性貧血・悪性貧血・溶血性貧血・再生不良性貧血がありますが、その原因の大部分は、ヘモグロビンの主成分である鉄分不足(
鉄欠乏性貧血)です。

鉄不足 〜 こんな症状ありませんか? 〜

頭痛 ・ めまい ・ 疲労 ・ 肩こり ・ 消化不良
顔色が悪い ・ イライラ ・朝起きにくい




ヘモグロビンの役割
ヘモグロビンは体中に酸素を運ぶ働きをします。
したがって、貧血になると全身が酸素不足の状態になってしまいます。

【ヘモグロビン濃度でみた貧血】(血液100mlあたり)

11g以下

幼児・妊婦

12g以下

小学生・中学生・成人(女性)

13g以下

成人(男性)


※正常では、約13g(女性)から約15g(男性)含まれています。


女性の過半数は貧血か貧血予備軍!


Q: 貧血が女性に多いのはなぜですか?

A: 女性はもともと男性より血が薄いのです。
その上、生理・妊娠・ダイエットと鉄分不足になる条件が揃っています。
初潮期以降のこの時期の女性では、貯蔵鉄が失われて、貧血の前段階とされる
鉄欠乏状態になりやすいと言われています。また、妊娠すると自分の鉄を赤ちゃんにどんどん分けてあげるので、お母さんはみるみる鉄不足になりますが(
生理的妊娠貧血)、妊娠にはつきものと考えられています。特に、妊娠前の鉄欠乏は、妊娠のごく早い時期に貧血がおき、その程度も強く、胎児への酸素供給も不十分になるので、十分な注意が必要です。

貧血を放置しておくと、健康にさまざまの悪影響がでます。
特に、妊娠中の女性では、生理的に鉄分を余分に必要とするため貧血になりやすく、貧血のお母さんから生まれてきた赤ちゃんは生後2〜3ヶ月以後に乳幼児貧血が起こることが最近わかってきました。



貧血に対する、暮らしの中での心がけ

貧血を予防し早期に治療するためには、栄養のバランスのとれた食事にくわえて、規則的な生活、十分な睡眠が大切です。食事療法では十分でない場合、薬剤による鉄分補給が必要ですが、体内への鉄の蓄積には時間がかかるため、錠剤の服用はかなり長期間におよぶのが普通です。


≪鉄分を上手に摂取しましょう≫


食物に含まれる鉄には、ホウレン草など主に野菜に含まれていて吸収の悪い非ヘム鉄と、レバ−など主に肉類に含まれていて吸収が5倍も良いヘム鉄の2種類があります。また、赤血球の成分は、タンパク質・鉄・銅・ビタミンB6・B12・葉酸・ビタミンCなど数多くの栄養素で作られているため、これらを十分に補給しましょう。

  • タンパク質
    卵・肉類・魚介類・牛乳および乳製品・大豆および大豆製品などに含まれています。

  • 鉄およびビタミン類
    • ビタミンCは鉄を吸収しやすい形に変えてくれます。

      こんな料理はいかがですか?
      ・生がきにレモンをかけて・わかめとトマトのサラダ


    • 動物性食品の方が植物性食品に含まれる鉄分より吸収率が高く、また動物性タンパク質は植物性食品中の鉄分の吸収をよくする働きがあります。
    • 吸収の悪い非ヘム鉄も動物性タンパク質と一緒にとると、吸収がよくなります。

      こんな料理はいかがですか?
      ・小松菜と豚肉の炒め物 ・ホウレン草のグラタン


    • 酢や香辛料、梅干しなどを使った料理は、胃粘膜を刺激し、胃酸の分泌を高め、鉄分の吸収をよくします。

      こんな料理はいかがですか?
      ・ひじきの酢の物・小松菜とあさりのからし醤油あえ



  • 食前食後の緑茶・コ−ヒ−・紅茶は貧血の敵!
    これらに含まれるタンニンが鉄の吸収を悪くします。
    飲みたいときは、ほうじ茶やウ−ロン茶にしましょう。

※ 鉄分を多くとると腸の働きが弱まりがちなので、便秘の予防を心がけましょう。