肥満
「肥満」とは、「脂肪細胞が過剰に蓄積した状態」と定義されています。
また、「肥満症」は「肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、臨床的にその合併が予測される場合で、医学的に減量を必要とする病態」です。
肥満による合併症には、高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病や、変形性関節症・腰椎症などの整形外科的疾患、心筋梗塞・狭心症などの冠動脈疾患、その他にも脳梗塞や睡眠時無呼吸症候群などがあります。

簡単にできる肥満度チェック(BMI方式)
体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}=肥満度指数
※なお、標準体重(理想体重)は、もっとも疾病の少ない肥満度指数22を基準として、標準体重(kg)={身長(m)×身長(m)}×22 で計算された値とします。


18.5未満 低体重
18.5以上25未満 普通
25以上30未満 肥満(1度)
30以上35未満 肥満(2度)
35以上40未満 肥満(3度)
40以上 肥満(4度)


肥満は、1.原発性肥満2.二次性肥満(症候性肥満)とに分類でき、その95%以上は原発性肥満です。原発性肥満の原因は、体質に加えて食事性の要因と運動不足が関与しています。
一方、二次性肥満は原因となる特定の病気があるものをいい、内分泌性、遺伝性、視床下部性、薬物による肥満があります。
肥満になる原因は、食べすぎ、早食い、大食い、だらだら食いなどの食生活の乱れや運動不足などの生活習慣の乱れが大きく関係しています。

腹八分目にとどめる
いくらバランスの取れている食事であっても、過剰に摂取してしまうと、消費できずに余ったエネルギーは脂肪として体内に貯蔵されます。
早食いをせずによく噛んでゆっくり食べる
早食いは、脳に満腹感が起こる前に食べてしまうため、つい食べる量が多くなってしまいます。
決まった時間に1日3回きちんと食事をとる
食事の回数を減らすと1回の食事量が多くなり肥満につながります。また朝食を抜く人が多くいますが、朝食を抜くと午前中の活動エネルギー不足してしまいます。そのため脳細胞の活動に必要なエネルギーが不足し、記憶や判断力の低下を招くことがあります。午前中の仕事を効率よくこなすためにも朝食はきっちりとりましょう。
間食をしない
間食は肥満の大きな原因の1つです。特にスナック類、せんべい、ケーキなどは、糖質や脂質を多く含んでいるので、これらを食べすぎると中性脂肪やコレステロールを増やす原因にもなります。
夜遅くに食事をしない
人間の体は、昼間は交感神経の働きが強く消化能力が高まり、夜間は副交感神経の働きが強くなり腸の吸収能力が高まります。夜遅くの食事は、栄養を吸収して体内に取り入れる働きが強くなるため、肥満につながります。
飽和脂肪酸を取り過ぎないように注意する

動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸は、コレステロールを増やす働きがあり、肥満や高脂血症の原因になります。肉類の脂肪、卵、乳製品、バター、ラードなどの取りすぎには注意が必要です。
反対に植物性脂肪に含まれている不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロール減らす働きがあります。マーガリン、食物油、魚の脂肪に多く含まれています。魚の脂肪酸には、EPAやDHAなどがあり、これらは血液をさらさらにする働きがあります。また魚には「タウリン」というアミノ酸も含まれており、これは血中コレステロールを下げたり血圧を正常に保ってくれます。週に3回以上魚料理を食べると動脈硬化、高脂血症の予防につながります。

急な減量をおこなわない
急な減量は体にいろいろな負担をかけるほか、リバウンドを起こしてしまう可能性があります。リバウンドを繰り返すと痩せるのが難しくなります。また急激な減量は善玉コレステロールが減ってしまいます。1ヵ月に1〜2キロを目標にゆっくりと落としましょう。
エネルギー消費は運動で
食事だけではなかなか効果を得るのは難しいので運動も平行しておこないましょう。適度な運動をすることにより、生活習慣病の予防にもなりますので、1日30分以上のウォーキングやサイクリングをおこないましょう。