マンモグラフィ検査(乳がん検査)について

マンモグラフィ検診について
乳房のX線撮影のことを、マンモグラフィと言います。
乳房は柔らかい組織でできているために、専用の装置を使って撮影します。
マンモグラフィは触知不能な小さな乳癌も検出することができる、感度の高い検査方法です。

〜検査の流れ〜

医師 まず、更衣室で着替えて頂きます。
上半身の衣服は全て脱ぎ、専用の検査着を着て下さい。

ネックレスも外して下さい。防臭・制汗剤は皮膚に付着したパウダーが写真に写し出され、異常と診断されることがあります。当日ご使用されている場合は、拭き取らせて頂きますので、ご理解をお願いたします。
また、髪の毛が写真に写ることも診断の妨げになりますので、髪の長い方はゴムで結んで下さい。

着替えが終わりましたら、お名前をお呼びするまでお待ち下さい。


下記に該当する方の検査は行えませんので、もう一度ご確認下さい。

検査着
  1. 豊胸手術をされている方
  2. ペースメーカーを装着されている方
  3. 妊娠中の方

検査は、だいたい15分程度で終わります。写真を確認した段階で、再度撮影する必要がある場合は、それより若干長引きますのでご了承下さい。

実際の撮影では、下図のように乳房を引っ張って圧迫しながら行います。
当クリニックでは、上から(頭尾方向:CC)斜め向きから(内外斜位方向:MLO)押さえる二方向の撮影となります。
両方の乳房を撮影しますので、各々 2 回計 4 回撮影します。

マンモグラフィ検査サンプル

*乳房を強く押さえる事によって乳腺組織を押し広げ、重なりを広げます。
  そうする事で、より細かい病変を観察することができます。
  また、被ばく量の軽減にもなります。


乳房を圧迫する時は、緊張して体に力が入りがちになりますが、力が入るとうまく圧迫できません。肩の力を抜いてリラックスして下さい。

もし、我慢できないような強い痛みを感じた時は、遠慮なくお申し出下さい。


検査終了

写真の確認ができましたら、検査終了となります。
お疲れ様でした。


*検査時に気付いたことがありましたら、お気軽にスタッフにお申し出下さい。

マンモグラフィ受診に関するQ&A
Q1:‘マンモグラフィ’ってなんですか?
A:
 乳房のX線撮影のことでマンモグラフィと呼ばれています。乳房を専用のX線装置や  フィルムを使って撮影し、乳房内の変化を描出する検査です。立体的な乳房全体が写るように、多くの場合には、一方の乳房に上からと斜めからの2方向の撮影を行います。 他のX線検査と違い乳房を圧迫しながら撮影することが特徴です。
Q2:圧迫はなぜするのですか?
A:
 乳房のほとんどは「乳腺と脂肪」で構成されています。乳腺は胸壁から乳頭にかけて 円錐状に分布し,ちょうど鳥の巣のように複雑で繊細な構造になっています。そのまま 撮影すると乳腺や脂肪、血管などの重なりで、実際に腫瘍があっても、写し出されない ことがあります。マンモグラフィを用いた乳がん検診では、専門医の視触診では気付かないような米粒以下の異常の発見が主目的とされています。そのためには、みのある 乳房(乳腺)を引っ張って圧迫して薄くのばしながらの撮影が必要となります。なお、当クリニックで使用しているマンモグラフィ装置は、従来の方式より圧迫による痛みが少なくなるよう改良されています。
 また、乳房をはさみ薄く引き延ばして撮影をすることで、放射線の被ばく量を少なくする効果もあります。
乳腺の構造
Q3:圧迫されると痛いですか?
A:
 マンモグラフィを受けられた方の話を聞くと、痛みは乳房そのものというより、皮膚が痛いと感じるようです。ただし,痛みなどの感覚には個人差が大きく、ひとまとめにすることはできません。皮膚が硬い方は痛みを強めに感じられるようです。
乳房の場合は全体を圧迫するので多少異なりますが、二の腕を少し強めに指でつまんだ感じに近いです。
「ものすごく痛い」と言われる方と「全く平気」とおっしゃる方は各々1割。8割の方々は我慢できない痛さではないと感じられるようです。
また、乳房の大小と痛みは全く比例しません。
Q4:いつ撮影するのがいいですか?
A:
 マンモグラフィは撮影に適した期間があります。乳房は、排卵後から生理が始まる頃まで、ホルモンの影響で乳房が硬くなったり痛みを感じたりすることがあります。なるべくこの期間は避け、できれば生理が始まって、2〜3日後から1週間くらいの乳房の柔らかい時期に検査を受けて下さい。
Q5:撮影の時に気をつけることはありますか?
A:
  検査当日の服装ですが、上半身は専用の検査着に着替えていただくので、出来れば ワンピースなど上下分かれていない洋服はお避け下さい。
撮影の範囲は乳房からわきの下を含めた部分になりますので、撮影の際は制汗剤やパウダーなどをつけないでご来院ください。パウダーなどが付いたまま撮影されますと、がんのサインに非常によく似て写ることがあります。不要な再検査や必要以上の被ばくを避けるためにも、ご注意ください。
また、髪の毛が写真に写ってしまうと正しい診断の妨げになりますので、髪の長い方は検査時に髪を結んでいただきます。(クリニックにゴムの用意があります)
Q6:被ばくの危険は大丈夫ですか?
A:
 X線検査ですので、放射線被ばくがありますが乳房だけの部分的なもので、被ばくによる危険はほとんどないといわれています。
 私達は宇宙や大地から一年間で約2.4mSv(ミリシーベルト)の自然放射線を浴びていると推定されています。1回の撮影で乳房の皮膚表面が受ける放射線の量は、これと同じ程度で、乳腺そのものが受ける量はその半分以下から数分の一とされています。
例えると、東京からニューヨークまで飛行機で往復する間に必ず受ける自然放射線の量とほぼ同じか半分くらいで、とても少ない量です。撮影によって早期乳がんを見つけることができることのメリットの方がはるかに大きいので、安心して検査を受けてください。

 ただし、妊娠している方、妊娠している可能性のある方は、ご予約時または、撮影の前にお申し出ください。放射線感受性の高い胎児への被ばくを最小限にするために、検査の変更や延期を検討させていただくことがあります。

 ところで、被ばく線量を少なくするには撮影装置の管理も重要な課題です。当クリニックのマンモグラフィ装置は販売元と保守点検契約を結び、万全な体制で安心してご利用いただけるよう管理しています。
Q7:豊胸手術をしているのですが・・・問題ありますか?
A:
 以下の点から基本的にマンモグラフィには適していません。
  1. 一般的な豊胸手術時の乳房内留置パック(内部はシリコンや生理的食塩水など)を破損する可能性が否定できない。
  2. 乳房内留置パックの破損が免れたとしても、周辺の乳腺を広げて撮影できないため、診断に必要な情報が得られにくい。
 ご予約の段階で確認させて頂いておりますが、検査当日でも撮影をお断りすることがあります。
豊胸手術をお受けの方々にはご相談のうえ、超音波検査と指触診をお勧めしています。
Q8:ペースメーカーを入れているのですが・・・問題ありますか?
A:
 マンモグラフィ検査は、乳房全体を圧迫して撮影することから、ペースメーカー本体にも大きな圧力がかかり破損することが危惧されるとの意見が多く、ペースメーカーを装着されている方にはマンモグラフィ検診は行わないほうが良いとの結論が関係機関(NPOマンモグラフィ精度管理中央委員会)より出されています。

 具体的な理由としては、下記のものが挙げられます。
  1. 内外斜位(斜め)方向撮影は直接ペースメーカーにX 線(レントゲン)が照射される。
  2. ペースメーカーを挟み込んだり、乳腺を引き出したり、広げたりというポジショニングの 過程でペースメーカーの位置がずれたりリード線に支障をきたす恐れがある。
  3. 撮影技師の技術力はいろいろであり、ペースメーカーを装着されている方が安全に撮影できる保障は得られない。
  4. 多くの検診者を扱う集団検診では、注意を払えない可能性があり、ペースメーカーを破損するなどの事故が考えられる。
 ペースメーカーを装着されている方で心配があれば、専門の医療機関を受診していただくことをお勧めします。
Q9:検査をする人は女性ですか?
A:
 当クリニックでは、更衣のご案内から撮影まで、全て女性スタッフが担当いたします。
 安心してご来院下さい。
Q10:結果はすぐ分かりますか?
A:
 マンモグラフィー読影専門医が、読影後結果を出し約二週間でのご報告になります。
Q11:ピンクリボンってなんですか?
A:
ピンクリボン  ピンクリボンは乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝えるシンボルマークです。女性の8人に1人が乳がんを患うといわれているアメリカで1980年代から盛んになった市民運動の思いを表しています。乳がんはごく早期に発見されれば95%が治癒するといわれています。このため、行政、市民団体、企業などが乳がんの早期発見を啓発するためのイベントを展開したり、ピンクリボンをあしらった商品を販売して収益を研究団体に寄付したりする運動が積極的に行われるようになりました。その結果、年々検診率が高まり、乳がんによる死亡率は低下しました。

〜乳がんについて〜

 今、日本女性の20人に1人が乳がんにかかるといわれています。
亡くなる人は年々増加し、今では1年間に約1万人。ここ30年の乳がんの急激な増加は、食生活やライフスタイルの変化がエストロゲン(女性ホルモン)の分泌に影響しているためとみられています。
 乳がんは女性の壮年層(30〜64歳)のがん死亡原因のトップとなっているにもかかわらず、無関心な人が多いのも現状です
乳がんによる死亡グラフ

●最もかかりやすいのは40代

 「乳がんはまだ私には関係ない」と思っていませんか?
乳がんにかかる人は30代から40代にかけて急増します。ピークは40代後半。
「閉経後は大丈夫」「50歳過ぎたら乳がんにならない」ということもありません。また、若いからといって油断はできません。 乳がんは何歳でもかかる可能性があります。
家族や親戚に乳がんがいない、出産・授乳経験があるから大丈夫、ということもいえません。乳がんにならないといえる人は一人もいないのです。

●乳がんにかかる人は30代から40代にかけて急増します

乳がんにかかる人の割合

●早期の治癒率は90%以上

 現在乳がんの予防法はありません。しかし早期発見であれば約90%の人が治癒します。乳がんは初期の段階で見つければ、決して恐い病気ではありません。
早期発見のために、セルフチェックや検診が大切なのです。
20〜30代の方は、月に一回自分の乳房を触ってみるセルフチェックを忘れずに。
40歳を過ぎた方は、セルフチェックに加えて、最低でも2年に一回はマンモグラフィ検診を受けることをお勧めします。

◆受診に関するご案内(パンフレット)配布について[ PDFファイル ]

乳癌検査はマンモグラフィ検診で・・・ 敬節クリニックでは、マンモグラフィ検診をより身近に受診いただけるよう、当ページを要約したパンフレットを配布しております。
PDFファイルだから、印刷をしていつでも確認することが可能です。

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